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真皮とは?その驚きの働きとは?

こんにちは、小春です♪

以前の記事で、皮膚の構造についてお話させていただきました。

皮膚は、肌表面から奥へと順に「表皮」「真皮」「皮下組織」と3つの層に分かれています。肌の表面は皮脂膜で覆われています。

皮膚の構造

前回は、表皮について詳しく書いたので、今回は真皮について勉強したいと思います!

真皮とは

真皮は、皮膚全体の約95%を占める大きな組織です。部位によって厚みが変わりますが、平均して表皮の約15~40倍の厚さがあります。(真皮の厚みの説は諸説あります。2ミリという人もいます。)

真皮は、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などの成分で構成されていて、肌のハリや弾力を生み出しています♪

線維芽細胞 線維芽細胞は真皮の主成分で、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸など真皮を構成する成分を作る細胞です。線維芽細胞は、真皮の新しい成分を作ったり、古い成分を分解したりして常に新陳代謝を行っています。
コラーゲン コラーゲンは、真皮の構造を作る主成分で、繊維状のたんぱく質からなっており、真皮の中で網目状に張り巡らされて存在します。肌に弾力と潤いを与えています。
エラスチン エラスチンも、繊維状のたんぱく質で、網目状に張り巡らされたコラーゲン同士をつなぎとめる役割を果たしています。肌に弾力を与えています。
ヒアルロン酸 ヒアルロン酸は、ゼリー状の成分で、コラーゲンやエラスチンの隙間を満たすように存在しています。水分を抱え込み、肌にうるおいを与えています。

真皮にはほかに、神経や血管、リンパ管、汗腺、皮脂腺などがあります。

真皮の働き

血管は、真皮全体に張り巡らされていて、その下の皮下組織にある動脈や静脈につながっています。

真皮にある毛細血管という細い血管は、真皮の線維芽細胞や、表皮の基底細胞に栄養や酸素、水分を届けたり、二酸化炭素や老廃物を取り除いたりという働きをしています。

真皮と表皮の境目は、「表皮真皮接合部」と呼ばれ、「血管がある真皮」と「血管がない表皮」が、栄養、酸素、老廃物などの交換をしています。

真皮にある血管は、暑くなると拡張し、血液を多く流して熱を外部に逃がそうとします。血管は寒くなると収縮し、熱が逃げるのを防ごうと働きます。

真皮は暑いと、汗腺から汗を出して熱を下げようとし、寒いと立毛筋を収縮させ、毛を立たせて寒さを防ごうとします。

真皮は汗と皮脂を分泌して、表皮の潤いのベールを作ります♪

真皮は表皮に近い順に、「乳頭層」「乳頭下層」「網状層」から構成されています。

乳頭層 表皮の基底層に乳頭が突き刺す形で接している部分で、毛細血管、知覚神経末端、細胞成分で構成されています。「血管層」とも呼ばれ、真皮と表皮の間で栄養、酸素、老廃物などの交換をしています。
乳頭下層 脈管、神経系を多く含みます。
網状層 真皮の大部分を占める部分。コラーゲンやエラスチンなどの繊維成分が多く含まれています。皮膚のハリや弾力に影響を与える部分です。

真皮のまとめ

表皮には血管がないので、真皮は表皮に栄養を与えたり、老廃物を回収したり、表皮の新陳代謝の重要な役割を果たしています!

真皮には線維芽細胞というお肌を作る細胞があります。

真皮には肌を構成する成分(コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸)の他に、血管や神経、汗腺や皮脂腺など、体温調節や新陳代謝などにかかわる重要な働きをしています。

真皮は、肌の弾力やハリを作る繊維状のたんぱく質(コラーゲンやエラスチン)、その間を潤すヒアルロン酸で構成されています。

真皮の表面は、主に血管や神経などが多く存在し、真皮の奥は繊維状の成分が多く存在します。