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エラスチンとは?その効果とは?

こんにちは、小春です♪

今回はエラスチンについてお話させてください。

エラスチンとは

エラスチンは、繊維状のたんぱく質で、主にコラーゲン同志をつなげる役割を果たしています。弾力性や伸縮性、柔軟性などが必要な場所にはエラスチンの存在があります。

エラスチンはどこにある?

人の体内では、皮膚の真皮や血管、肺、靭帯などに存在し、肌のハリや弾力、血管や肺、靭帯の柔軟性や伸縮性を維持しています。

私たちの肌は、「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つで構成されています。

皮膚の構造

真皮は、コラーゲンやエラスチンという繊維状のたんぱく質が主成分で、この2つのたんぱく質の間をヒアルロン酸などのゼリー状の成分が埋めるように満たしています。

線維芽細胞は、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸など真皮を構成する成分を作る細胞です。線維芽細胞は、真皮の新しい成分を作ったり、古い成分を分解したりして常に新陳代謝を行っています。

エラスチンとコラーゲンの違い

エラスチンとコラーゲンの違いを説明します!

エラスチンは弾力性に優れている

コラーゲンは、「膠原(こうげん)線維」と呼ばれ、弾力性が低く、伸びたり縮んだりはしませんが、引っ張る力には強いです。

エラスチンは、「弾性線維」と呼ばれ、弾力性、伸縮性に優れています。

力を加えると、コラーゲンは元に戻りにくい性質がありますが、エラスチンは弾力性が高いので元に戻ります。

ベッドに例えるならば、コラーゲンはマットレス、エラスチンはスプリングと言われます。マットレスは固く、ベッドの形を作るのに対して、スプリングにはバネがあり、押しても形は元に戻ります。

エラスチンは生後再生されない

コラーゲンは、体内で作り出すことが出来ます。

しかし、エラスチンは、出生前と赤ちゃんの時期までに作られた後は、再生しないと言われており、年齢とともに壊れていきます。(※ 注)

皮膚の中のエラスチンは、20歳後半をピークに減少していくと言われています!

エラスチンが壊れる老化現象の例として、お顔にシワが刻まれたり、肺の弾力性が失われて肺気腫という病気になったり、血管の弾力性が失われて動脈硬化になったりということがあります。

※ 近年の研究では、動物や魚などから抽出したエラスチンサプリメントを経口摂取することで、体内のエラスチン産生が促されるという説もあります。

エラスチンが多い食品

エラスチンが含まれている食物は、牛すじ、手羽先、軟骨などコリコリとした弾力のある歯触りのものに多く含まれています。

エラスチンは、野菜や果物といった食物には含まれておらず、通常の食事から必要な量を摂取するのは難しいそうです。

紫外線はエラスチンを壊す

以前ご紹介した光老化のお話。

光老化とは?光老化を防ぐには?

光老化とは、紫外線を長期間浴びることによって、、紫外線がシミやシワ、たるみなどお肌の老化現象や、病気の原因となってしまうことを言います。

紫外線に当たると、エラスチンは、分解酵素により分解され、変性したエラスチンが体内に溜まっていくことで深いシワなどの老化現象につながります!

エラスチンは、ストレスや活性酸素によっても減少するらしいです!

体内のエラスチンの減少の速度を遅くする、今すぐできる予防方法は、紫外線を浴びないことと、ストレスをためないことですね♪