皮膚は摩擦や洗いすぎに弱い。お肌に優しい洗い方♪

こんにちは、小春です♪

今回は、日常生活のちょっとした習慣が、シミや乾燥の原因となっていることをお伝えします♪

もし、「自分に該当する」と感じる方は、その習慣を改めると、肌質の改善につながるかも知れません。

摩擦皮膚炎(ナイロンタオル皮膚炎)

みなさんは、お風呂に入って体を洗うときに、何を使って洗いますか?私が小さいころは、ナイロンタオルで体をゴシゴシ洗っていました!

これって肌にとってはNGだってご存じでしたか?

皮膚の表面には、肌の保湿の重要な役割を担う、角質細胞があります。角質細胞は肌の奥で生まれ、ターンオーバーにより、最後は垢となって剥がれ落ちるのですが、角層内で肌にとどまっている間は、肌のバリア機能として働きます。

バリア機能は、肌内部の水分の蒸発を防いだり、外部からの異物の侵入を防いだりと、私たちの肌を守ってくれています♪

このように、肌の表面にはバリア機能があるのですが、肌を強くこすることによって、角質細胞が、剥がれ過ぎてしまい、バリア機能が低下します。

ナイロンタオルで強く肌表面をこすって洗うことを継続的に続けていると、だんだんと皮膚に色素沈着が起こります!

これは摩擦皮膚炎(ナイロンタオル皮膚炎)と呼ばれます。摩擦の刺激で、肌表面の表皮細胞が、「アミロイド」という異常なたんぱく質に変化し、表皮の下に沈着することが原因で、肌表面が黒褐色になってしまいます。

ナイロンタオル皮膚炎になってしまったら、すぐにナイロンタオルの使用を中止し、綿のタオルなど、柔らかく肌に刺激の少ないものに変えることが大切だとのことです。

洗顔をする際にも、ゴシゴシこすらないように注意し、手で洗うようにしましょう♪

洗浄剤の使いすぎは乾燥肌の原因となる

液体洗顔ソープなどの洗顔料の量を、適量以上に多く使いすぎると、ドライスキンの原因となることがあります。洗いすぎが原因で、肌の表面にある保湿成分である「皮脂膜」を落としすぎてしまうため、肌のバリア機能が低下してしまうからです。

洗顔による乾燥や肌荒れを防ぐには、適量を守り、洗顔料の量を使いすぎないことと、しっかり泡立てることが大切です!

洗顔料は、しっかり泡立てて使うと、泡が「ミセル」を形成し、「ミセル」が「皮脂膜」の落としすぎを防いでくれます。

ミセルとは

洗顔料に含まれる界面活性剤の、1つの分子には、油になじみやすい「親油基」と水になじみやすい「親水基」があります。上の図でいうと、「親油基」は水色の棒状の部分で、「親水基」は水色の玉状の部分です♪

油分を含んだ汚れ(上の図の紺色の部分)は、界面活性剤の「親油基」の部分とくっつき、取り囲まれ、汚れの外側は、「親水基」の玉状の部分で覆われます。この状態を「ミセル」と言います。

界面活性剤の「親水基」の部分と水が混ざり合い、水と共に汚れが流れ去ります。これが汚れが落ちる仕組みです。

ミセルは、洗浄剤を泡立てることによって形成されるので、洗顔料をしっかり泡立てることで汚れが良く落ちます♪

熱いお湯で洗うのはNG

洗顔に使うお湯は、体温より低い32度前後が適しています。手で触って温かいと感じるお湯は、まだ熱すぎるそうです。熱いお湯で顔を洗うと、肌表面の皮脂膜を取りすぎてしまいます。

洗浄剤の種類とpH

皮膚は、pH4~6の弱酸性ですので、洗浄剤を選ぶときは、肌のpHに近いものが、低刺激なのでおすすめです。

ベビー石鹼などは一見肌に優しそうに思えますが、新生児は汗や皮脂の分泌が盛んなので、弱アルカリ性でも洗浄力が強く(pH10.1~10.6)、乾燥肌には、刺激が強い場合があるので注意です♪

洗顔後はしっかり保湿

洗顔後は肌の汚れと共に、皮脂膜も取り去られてしまっています。ローションや乳液、クリームなどでしっかり保湿を行いましょう♪

セラミドとは?その効果とは?

こんにちは、小春です♪

今日はセラミドについてお話させてください。

セラミドとは

セラミドは、誰の肌の中にもあり、美しい肌には欠かせない成分です。セラミドは、肌の表皮の一番上の角層(下の図では角質層)の中に存在します♪

角層の内部には角質細胞が、幾重にも重なっています。セラミドは、角質細胞の隙間を満たし、角質細胞同士をつないだり、水分をつなぎとめています。

セラミドは、表皮の奥、基底層で生まれ、角層で成熟します。詳しくは下の記事をご覧ください♪

皮膚の構造

セラミドの効果

セラミドがあるおかげで、私たちの肌は、乾燥地帯や極寒の地にいても、肌の水分が失われずにいられるのです♪ セラミドは、乾燥や外部刺激から肌を守るための必須成分です。

セラミドは、肌の角層内で、潤いをつなぎとめる役割を果たしています。お肌の角層の中には、肌の潤いを保つために大切な「角質細胞間脂質」と「天然保湿因子」があり、セラミドは、「角質細胞間脂質」の主成分です。

セラミドは、肌内部の保湿の役割を担うほかに、外部刺激からお肌を守る役割も果たしています。肌にはバリア機能が備わっていて、セラミドはそのバリア機能の中核を担う成分です。

セラミドとバリア機能

肌には、外部のほこりや異物などの侵入を防いだり、お肌の水分の蒸発を防ぐ「バリア機能」があります。セラミドは、肌の「バリア機能」が正常に働くための大切な役割を持っています。

角層内が十分なセラミドで満たされていれば、バリア機能がしっかり働いて、外部からの刺激に強く、肌荒れしにくい、きめが整った綺麗なお肌でいられます♪

セラミドが不足すると、バリア機能が正常に働きません。お肌の角層の内部は、スカスカの状態で水分を保持できず、いくら肌の上から化粧水などの水分を補っても、すぐに蒸発して乾燥してしまいます。

セラミドとヒアルロン酸とコラーゲンの違い

セラミドとヒアルロン酸とコラーゲンの主な違いは、保湿の仕方です。

セラミドは、スフィンゴ脂質という脂質で出来ています。セラミドの分子は、頭と尻尾がそれぞれ親油性(疎水性)と親水性になっていて、サンドイッチのように水と油を交互に挟み、「ラメラ構造」を作って水分を抱え込みます。

ヒアルロン酸は、水分を吸収して膨らみ、水分を抱え込むことで保湿します。ヒアルロン酸1gで2~6リットルの水分を抱え込むことが出来ると言われています。

コラーゲンは繊維状のたんぱく質で、もともとは大きな分子です。分子の大きさによって保湿効果が変わります。分子の大きいコラーゲンは、肌の表面で水分の蒸発を防ぎ保湿します。低分子化されたコラーゲン(加水分解コラーゲン)は、角層内部まで浸透し、保湿する効果があります。

セラミドは、表皮の角層の中に存在するのに対し、コラーゲンは、真皮の中に存在します。ヒアルロン酸は表皮と真皮の両方に存在します。

表皮では、表皮細胞がヒアルロン酸を作ります。

真皮では、線維芽細胞がコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンなど真皮の成分を作ります。

真皮の中にあるコラーゲンは繊維状のたんぱく質で、真皮の大部分を構成しています。そのすき間をゼリー状のヒアルロン酸などが満たし、お肌の弾力のもととなっています♪

セラミドの種類

セラミドは、皮膚の表面にあるので、外から補うことが出来ます。セラミド入りの保湿剤はモイスチャライザー剤と呼ばれます。

モイスチャライザー剤の役目は、皮膚に水分を与えて、潤いを保ち、皮膚のバリア機能の働きをサポートします。

セラミドには4つの種類があります。最も保湿効果が高いのは、ヒト型セラミドで、保湿効果が低めなのが合成セラミドです。ヒト型セラミドは高価なセラミドです。

ヒト型セラミド

ヒト型セラミドは、「バイオセラミド」とも呼ばれます。バイオテクノロジーにより合成されたセラミドで、人間のセラミドに似ている化学構造をもつので、潤いを与える効果が高いです。

ヒト型セラミドは、「セラミド1(セラミドEOP)」「セラミド2(セラミドNS/NG)」「セラミド3(セラミドNP)」など全部で7種類あり、「セラミド2」が保湿力に重要な役割があります。

天然セラミド

天然セラミドは、「ビオセラミド」「セレブロシド」とも呼ばれます。動物の脳やせき髄などから抽出されます。人間のセラミドに似ているので、保湿効果が高いです。

天然セラミドは、「ビオセラミド」「セレブロシド」「ウマスフィンゴ脂質」などの種類があります。

植物性セラミド

米ぬかや小麦胚芽などから抽出した成分からできています。「コメヌカスフィンゴ糖脂質」などがあります。

合成セラミド

石油から科学合成された成分からできています。セラミドと似た働きをしますが、他の3つに比べて保湿効果は低めです。

「ラウロイルグルタミン酸ジヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド」などがあります。

セラミド入り保湿剤は、化粧水やクリームなどの他に、入浴剤があります。セラミド入り入浴剤は、入浴しながら全身の保湿を補えるのでお勧めです。

皮膚の構造

はじめまして、小春です♪ 私は、千葉県に住むOLです。

ニキビ跡やシミなどに悩んでいて、肌が汚いのがコンプレックスです。もっときれいになりたいと思い、肌についていろいろ勉強しています。

これから、スキンケアについていろいろ書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします!

今日のお題は「皮膚の構造」です♪

皮膚の構造

皮膚は、肌表面から奥へと順に「表皮」「真皮」「皮下組織」と3つの層に分かれています。肌の表面は皮脂膜で覆われています。

皮脂膜

皮脂膜は、皮脂腺から分泌される皮脂と、汗腺から分泌される汗とが混ざり合うことで出来る天然の保湿クリームです。

表皮

表皮は、厚さが約0.2ミリとなっていて、皮膚の表面に近い方から、「角層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」に分かれています。表皮には、外部からの異物の侵入を防いだり、水分の蒸発を防いだりするバリア機能があります。

表皮のほとんどは、角化細胞で構成されています。角化細胞は、基底層で作られ、新陳代謝により、徐々に上に押し上げられ、最終的には垢やフケとなって剥がれ落ちていきます。これを「ターンオーバー」といいます。

ターンオーバーの流れ

基底層で、細胞分裂により角化細胞(ケラチノサイト)が生まれ、どんどん増殖します。基底層で作られ成長した角化細胞は、すぐ上にある有棘層へ、さらにその上の顆粒層へと次第に押し上げられていきます。上に行けば行くほどだんだん扁平な形になり、レンガのように積みあがっていきます!(この一連の増殖作用を「角化(keratinization)」と言います♪)

角層に到達すると、基底層で生まれたセラミドの赤ちゃんが、酵素により大人の「セラミド」に成長します。角層細胞は、外部からの異物の侵入を防いだり、水分の蒸発を防いだりするバリア機能の役割を果たし、最終的に垢やフケとなって、その役目を終えるのです♪

肌の3大保湿要素

お肌の潤いを保つために重要な部分は、「皮脂」「角質細胞間脂質」「天然保湿因子」の3つです。

「角質細胞間脂質」と「天然保湿因子」は、角層に存在します。肌の保湿は、表皮の部分で起きています。

皮脂

皮膚の表面を覆っている皮脂膜のことです。

角質細胞間脂質

角質細胞間脂質の主成分がセラミドです。「角質細胞間脂質」は、角質細胞同士をくっつけて水分を逃さないようにする役割があります。

天然保湿因子

「天然保湿因子」は、角層の細胞内で水分を抱え込んで、水分を逃さないようにする役割があります。

真皮

真皮の厚さは表皮の約40倍です。コラーゲンやエラスチンといった繊維状のたんぱく質が主成分で、そのタンパク質の間に、ヒアルロン酸などのゼリー状の基質が存在し、肌の弾力を保つ役割を果たしています。

保湿剤の種類

化粧水や乳液、クリームなどの保湿剤は、大きく分けて2つに分かれます。

皮膚表面からの水分の蒸発を防ぎ、皮膚を柔らかくするのが「エモリエント剤」といいます。皮膚の表面に油膜を作り、水分の蒸発を防ぎます。皮脂膜をサポートする役割があります。

皮膚の角層に、水分を与えて、バリア機能を保つのが「モイスチャライザー剤」です。角層内で水分と結合します。モイスチャライザーの代表的なものが「セラミド」です。

皮膚の構造まとめ

皮膚の潤いを左右するのは、肌の表面にある表皮で、その表皮の一番外側にある角層と皮脂膜に、潤いを保持するための重要な役割があることが分かりました。

次回はセラミドについて詳しく書いてみたいと思います♪